思春期?青年期の自閉スペクトラム症判別にも視線計測装置は有用の研究成果を発表

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「凤凰体育発達研究センター」小坂 浩隆 特命教授らが発表した論文
“Gazefinder? as a clinical supplementary tool for discriminating between autism spectrum disorder and typical development in male adolescents and adults”
(日本語タイトル:「視線計測装置Gazefinder?の思春期?青年期男性における自閉スペクトラム症判別機器としての有効性検証」)が、英国の発達障害専門科学誌「Molecular Autism」(モレキュラー?オーティズム)(現地時間3月23日)電子版に掲載されました。掲載に先立つ3月16日、松岡キャンパスで、小坂特命教授および医学部精神医学領域 藤岡 徹 学術研究員が研究成果について報道発表を行いました。
初めに小坂特命教授が、研究の背景や経緯、自閉スペクトラム症(ASD)の特徴について説明、続いて「視線計測装置Gazefinder?」を実際に用いて、出席した記者たちに視線計測検査を体験してもらい、わかりやすく解説しました。
この後、藤岡学術研究員が、「ASD特有の視線パターンを検出し、80%以上の高い率でASD群を判別でき、幼児期用に開発したGazefinder?が、思春期?青年期のASD診断にも有用な補助機器の1つと考えられる。今後、治療の前後の評価に効果が期待できる」と説明しました。
平成28年度以降、国立研究開発法人「日本医療研究開発機構」の「ICTを活用した診療支援技術研究開発プロジェクト」の支援を受け、各年代別また男女別の検査指標構築のため、全国で約1000人の治験を実施し、最終的な目標としてGazefinder?検査の保険適用を図りたいとのことです。

本研究は国立研究開発法人 日本医療研究開発機構「脳科学研究開発推進プログラム」(平成23年度~27年度)の事業の一環として実施しました。

 

│ 2016年3月23日 │
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