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数学教育学会2023年度春季年会大学院生等発表会で学生優秀発表論文賞を受賞!

教育学部 学校教育課程 4年

小嶋咲楽さん

私は大学の授業で「速さの学習を苦手とする小学生が多い」と聞き、「速い?遅いの感覚は、子どもにとって身近なのにどうして難しいのだろう」と疑問を持ち、速さの学習を研究テーマに選びました。身近な概念であるはずの速さの理解が困難な理由はいくつか考えられますが、私は日常生活で捉える「はやさ」と学校で学習する「速さ」に隔たりがあるのではないかと考えました。例えば,日常生活の中で子どもが捉えるはやさには「食べるはやさ(早食い)」や「話すはやさ(早口)」など多様な種類があります。しかし算数科では、単位時間あたりの道のりとしての速さに焦点を当て学習が進みます。

日常生活における「多様なはやさ」については,教科書会社によっても対応は分かれています。多様なはやさを学習内容として部分的に取り扱っている教科書もあれば,そうでない教科書もあります。私は「多様なはやさ」を取り扱うことの是非を議論するために、多様なはやさに対する子どもの理解の様相を明らかにする研究を行いました。小学生を対象に認識調査を実施し、その結果を分析した結果,「はやさ」の種類によって,理解が容易であったり困難であったりする特徴が明らかとなりました。こうした実証的な研究が評価され、数学教育学会2023年度春季年会大学院生等発表会において馬場奨励賞(学生優秀発表論文賞)を受賞しました。

初めての学会発表で不安なことが多かったですが、これまでの自分の研究が評価されたことがとても嬉しく、自信につながりました。今後は、この賞を励みとし、教育現場で研究の学びを生かせるよう努めます。

最後に、これまで丁寧かつ熱心にご指導してくださいました先生方、共に支え合った友人たちに心より感謝申し上げます。

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