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数学教育学会で学生優秀発表論文賞を受賞!

教育学部 学校教育課程 4年

五十嵐 彩香さん

昨今の日常生活では、カーナビやマップアプリは欠かせないものとなっています。こうしたマップ(2次元平面)に描かれた情報から実際の道路やランドマークなど3次元空間に配置された様々な事物の特徴を捉える能力は、私たちにとって重要な空間認知能力の1つです。現在の学校現場では、1人1台のパソコンやタブレット端末の環境整備が進められています。これに伴い算数科の図形領域では、タブレット端末などを使って、画面上に描かれた図形を操作する学習活動は今後ますます増えていくことが予想されます。これまでの立体図形モデルに直接触れる学習活動から、タブレット端末の画面上に描かれた立体図形の見取図を操作する学習活動に置き換えて良いのか、また両者の学習活動の効果はどのような点で異なるのかについてはまだ十分に明らかになっておらず、今後さらなる研究が必要です。

そこで私は、3次元空間にある立体図形と2次元平面に描かれた見取図の関係性に焦点を当て、小学生の空間認知能力の実態を解明する研究を行いました。立体図形の見取図の描画や読み取りに関する調査結果を分析し、算数科の図形領域における空間認知に焦点をあてた研究が評価され、数学教育学会2021年度春季年会大学院生等発表会において馬場奨励賞(学生優秀発表論文賞)を受賞しました。
学会での発表は初めてであり不安でしたが、今回このような賞を頂いたことは大変嬉しく、大きな自信になりました。今後はこの賞を励みとし、大学院生としてさらに空間認知能力に関する研究を進めてまいります。
最後に、懇切丁寧なご指導をしてくださりました先生方、多くの励ましや助言をくれた友人たちに厚く感謝申し上げます。

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