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照明学会全国大会 優秀ポスター発表者賞を受賞して

main工学研究科 建築建設工学専攻 山田 佐知

私は、平成21年度(第42回)照明学会全国大会で、「早朝の青色光照射が覚醒及び生体リズムに及ぼす影響」というタイトルで、ポスター発表に参加しました。ショートプレゼンテーションとポスター発表を行った結果、照明学会が25歳以下の発表者に与えられる、優秀ポスター発表者賞を受賞することができました。

青色の光を浴びせることでヒトの覚醒や生体リズムに与える影響を調べることを目的に行った研究について発表しました。研究の背景として、24時間社会の弊害として、現代人は、生体リズムを正常に保つことが困難になる、生体リズム障害のリスクが高まっています。生体リズムに与える光の影響については、臨床や実験室実験で既に研究が進んでおり、生体リズム障害に有効な高照度光療法や、夜間の青色光照射により、入眠を促すホルモンであるメラトニンが抑制されることが発見されています。しかし、上記の既往研究の複合的な効果や、日常生活環境への応用可能性については検討されていません。そこで本研究では、日常生活の中で、早朝に青色の光を浴びせることにより、ヒトの覚醒と生体リズムに与える影響を調べる実験を行いました。 被験者に早朝(8:45~10:15)90分間、青色光を浴びせ、光照射中とその後就寝までの間の、眠気と活動量を測定し、覚醒度と生体リズムを評価しました。 実験の結果、光照射中の覚醒度については、青色光を浴びせたときの方が浴びせないときよりも、高い結果になりました。また、生体リズムに与える影響として、青色光を浴びせたときは、浴びせないときに比べて、日中の活動量が高くなり、夜間の活動量が低くなるという、メリハリのあるリズムを表すことが発見されました。

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今回、優秀ポスター発表者賞を受賞させていただき、今後の研究を行う上で、大きな自信になりました。 初めての学会参加で、研究発表のポスターを作るのも初めてで、発表の直前まで、ポスターの添削や、アドバイスをしていただいた、指導教員の明石先生、インターンシップ先の皆様に心から感謝します。今後もさらに研究を頑張っていきたいと思います。

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