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全日本学生フォーミュラ大会参戦

FRCチームリーダー

大村 尚史

参戦のきっかけ

全日本学生フォーミュラ大会とは日本自動車技術会が主催し、学生が車両を設計製作し、デザイン、コスト、マシン性能を競う大会です。 私たちフォーミュラカー製作プロジェクト(FRC – Formula car Racing Club)は2005年の7月にメンバーは15名程度で発足しました。主にエンジン関係の設計開発を行うパワートレイン班、ボディー?フレームの設計開発を行うフレーム班、サスペンションや足回りの設計開発を行う足回り班、会計やスポンサー交渉などを行うマネージメント班等の4部門より組織されています。もともとは、このプロジェクトは機械工学科の新谷先生がこの大会に参戦しようと旧自動車部の院生中心にメンバーを募ったのがはじまりでした。私は旧自動車部の部員でしたが、当初このプロジェクトのメンバーではありませんでした。そこに自動車部の先輩が「大学生活なにか1つでも形になるものを残してみないか?」と誘われたのが、メンバー入りのきっかけで、諸先輩方の推薦もあり、私がチームリ‐ダーとして就任しました。 現在ではメンバー18名、学部生中心ですが、機械工学科の学生だけでなく、知能システム工学科、物理工学科、電気電子工学科など多くの学科の学生が参加して、毎日活動しています。

作業中の苦労

最も苦労したことは、活動場所の確保でした。 立ち上げ当初、私たちは工学部二号館の振動実験室を間借りして、活動していましたが、とても開発できるような環境ではありませんでした。部屋が狭いので、開発に必要なパーツも発注できません。しかし、運がよかったことは、先端科学技術育成センターの発足でした。 その中に、創成教育部門があり、フォーミュラカー製作プロジェクトの内容がその部門の内容にマッチしており、部門のプロジェクトとして、受け入れていただきました。しかし、センター発足のために、機械工場は改修工事に入ってしまいました。その時点で製作に必要な作業場が確保できず、正直、マシンが完成するとは思っていませんでした今年の5月になり、ようやく機械工場裏にプレハブが建ち、6月頃からセンターの工作機械も使えるようになってきました。また、田安鉄工様に溶接の指導、及び溶接場の提供を受け、作業環境は着々と整いました。しかし、製作作業が実際開始されたのは夏休みになってからでした。この開発作業の遅れがもたらす影響は膨大なもので、試作パーツを造る余裕が無いためすべてのパーツをぶっつけ本番で製作しなくてはならず、時間が足らないため、みんな徹夜で作業に追われていました。それでも、マシンが完成したのはみんな最後まで諦めなかったからだと思います。また、自分たちが設計したものが形になったときの嬉しさがあったからこそ、最後までがんばれたのかもしれません。また、実際にものを設計し、自ら製作するということを通じ、授業の中だけでは分からない、『ものづくりの本質』の一端に触れられたこと、その中で得られた経験は、自分たちの力として社会に出た後も生かしていけると思います。

大会の成績

◆総合順位/48位(全50チーム) ◆車検/不合格
【静的審査】
◆デザイン/不参加 ◆コスト/35位 ◆プレゼンテーション/45位
【動的審査】
◆アクセラレーション/不参加 ◆スキッドパッド/不参加 ◆オートクロス/不参加 ◆エンデュランス/不参加 ◆燃費/不参加

大会に参戦してみて

初年度ということで大会に参戦したものの、満足な結果を残すことは出来ませんでした。

大会においては、実際に車両を製作する上でのコンセプトメイキング、予算、設計の妥当性なども審査の対象となります。これら静的審査において、実際の車両に基づいた資料提出が出来なかった点が減点原因となってしまいました。また、大会の車両規則に適合しているかを、主催者が確認する車検に合格出来なかった為、すべての動的審査(実走行による競技)に出走することが出来ず、非常に残念です。前年、2005年度の大会を見学に行ったとき、他大学のマシンを見て、同じ大学生なのにレベルの差を感じ、ただ感心するだけでした。しかし、実際に車両を製作した現在では、そのレベル差がかなり縮まったと思います。また、車両製作を通じて大学側、各スポンサーの皆様には大変お世話になりました。心より感謝を致しますとともに、これからも御支援お願い致します。来年は、さらに飛躍し、優勝をめざしてもっとよいマシンを造りたいと思います。在学生や来春、福井大学に入ってくる新入生の中で、フォーミュラに興味のある皆さん、是非ともFRCに参加して、一緒によいマシンを造ってみませんか!

FRCでは随時、メンバーを募集しております。 フォーミュラに限らず、自動車?自動車競技に興味のある皆さんは右記の連絡先までお気軽にどうぞ。

また、プロジェクト運営にご協力いただけるスポンサー様を募っております。詳細についてはWebサイトをご覧下さい。

顧問教官新谷真功(機械工学専攻)から一言

素晴らしいマシンができました。これは、学生のマシンへの思い入れの結果であると思います。

最悪な製作環境の中でしたが、静的審査のデザイン審査(ほんのタッチの差でした)に間に合っていれば、さらに上位に行っていました。本当に学生を誉めてあげたいと思います。よく頑張った。来年はもっと余裕を持って、静的審査にパスをして、動的審査では完走してください。

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