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原発安全対策学ぶメーカー技術者が解説(2011.8.3)

2011年8月3日 福井新聞

福井大附属国際原子力工学研究所は2日、同大の教職員や学生を対象にした原子力安全セミナーを福井市の文京キャンパスで開いた。原発メーカーの三菱重工業の技術者が、過酷事故の拡大を防いだり影響を緩和するためのアクシデントマネジメント(AM)などを解説した。原発の安全対策に関する工学的な知識を高めるため企画。同社原子力事業本部原子力プラント技術総括部の河合勝則原子炉安全技術部次長を講師に招き、同大大学院原子力エネルギー安全工学専攻の教授や学生ら45人が聴講した。格納器に対する脅威として想定する過酷事故に、水素爆発や水蒸気爆発、再臨界、溶融炉心とコンクリートの反応などを列挙。それぞれの事態が起きるメカニズムや、防止するためのプラントの設計要件などを細かく解説した。旧ソ連チェルノブイリ原発や米スリーマイルアイランド原発で起きた過酷事故、高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)のナトリウム漏れ事故など過去に起きた事故の経緯や現象、被害なども説明した。参加した教授らからは「個別の事故が組み合わさって発生することも想定すべきではないか」「福島の事故後、アクシデントマネジメントの評価条件で見直すものはあるか」などの質問が出た。

│ 2011年8月3日 │
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