医学部分子生理学領域 老木成稔教授、高エネルギー医学研究センター 岡沢秀彦教授、医学部統合生理学領域 松岡 達教授、医学部放射線医学領域 木村 浩彦教授が発起人を務める水シグナル研究会が「水シグナリングの分子動態から病態へ」と題した研究会を3月5日、6日の両日、福井市内で開催しました。
この研究会は、「水」という普遍的な物質の生物学的な機能を「水の動態」という観点から見直し、生体中の分子、膜、細胞、組織の機能?構造に関わる水を追跡することで、生体内の多様な現象の解明を目指しています。生体における情報伝達に水が深く関わって、水の動態自体がシグナルになっているという新しい切り口です。
今回、工学、医学のさまざまな分野の研究者が集い、PETやMRIによる水の動態の解析から蛋白質内の水まで広い階層にわたる12題の発表が行われました。生体内の水が示すさまざまな兆候である「水シグナル」が病態の解明などにどのような可能性を持っているかを探りました。発表終了後や各セッションの合間には、異なる分野の研究者たちが、「水」をキーワードに活発に意見交換しました。今後も「水シグナリング研究会」は続けて開催する予定ですので、「水シグナル」に関わる広い分野の方々の参加をお願いします。